『プログラミング必修化』という言葉を聞くと、「習ったことがないので、子供が何を習うのか不安」「うちの子がついていけるか心配」という親御さんも多いかと思います。
『プログラミング必修化』について、よくあるご質問をまとめてみました。
目次
そもそもプログラミングってなに?
コンピュータは人間と違い、前もって決められた通りの動きしかできません。コンピュータに対して「こうしてほしい」という事を、「コンピュータが理解できるように正確に伝える事」をが必要です。この過程のことをプログラミングといいます。
いまや当たり前のように使われているスマートフォンやパソコン、さらにはテレビや自動車にもコンピュータが組み込まれている時代です。プログラミングが必要になる場面は、今後ますます増えていくでしょう。
どうしてプログラミングが必修化されるの?
プログラミングの必修化には2つの理由があります。
1.国際的な競争力強化⇒これからの労働市場においてITスキルが必須の要素だと世界的に認識されている背景から
2.IT人材の不足⇒経済産業省の調査では2030年には59万人ものIT人材が不足するとい結果がある背景から、不足を補うには社会人だけでは無く、子供のころからITに触れ、ITスキルを持つ人材の裾野を広げる取り組みが不可欠になっています。
小学校課程におけるプログラミング必修化のねらいは?
1.「プログラミング的思考」を育む事
2.プログラムの動きや良さ、情報社会がコンピュータ等の情報技術によって支えられていること等に気が付くことが出来る様にするとともに、コンピュータなどを上手に活用して身近な問題を解決したり、より良い会社に築いたりしようとする態度をはぐくむ事
3.各教科等での学びをより確実なものとすること
※プログラミング思考⇒プログラミングの体験を通じて、コンピュータに自分が意図した処理を行わせる為に、論理的に考える力を身に付けるための活動
プログラミング学習の現状
中学校におけるプログラミング教育は技術・家庭科にあたる科目のカリキュラムの中で必修となっています。
「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミング」が加えられ、本格的なプログラミングの学習が定められ、学習量が倍増する事になります。
高校ではプログラミングや情報セキュリティを含むネットワーク、データベースの基礎等があり、情報社会に主体的に対応できる能力の育成が目指されています。
なぜプログラミングを学ばなければならないのか?
この先ITエンジニア、特にAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった最先端の分野を担う人材の確保を目指す必要があるからです。また、業種を問わず、IT技術が活用されるようになったとういビジネスのあり方の変化にも関連があります。ITの基礎的な仕組みや考え方を理解し、プログラミングなどの技術的なスキルや知識を使いこなすことが、基本的な社会人スキルとなる時代がやってきているからです。
プログラミングを学ぶとどうなるのか?どうなれるのか!
プログラミングは論理的思考力が付きます。論理的思考力とは①情報を整理する②問題解決への道筋を立てる③他人へ分かり易く伝える、主にこの3つの能力が身に付きます。論理的思考力が弱いと、文書を理解する事が苦手になり、国語や算数だけでなく、他の教科も苦手になってしまいます。