どうして公民を勉強するの?
中学生から「公民って、政治の話で難しいし、自分には関係ないでしょ?」と言われることがあります。たしかに、今はまだ選挙権もなく、政治を身近に感じにくいかもしれません。 でも、公民はこれから社会の一員として生きていくために欠かせない科目です。
今月は衆議院議員選挙があります。テレビやインターネットでは、政党や候補者が「私たちの考え」を訴えています。ですが、その内容を正しく理解し、自分なりに判断するためには、公民の知識が必要です。たとえば、「国会」「内閣」「法律」「税金」「社会保障」といった言葉は、すべて公民で学ぶ内容です。これらを知らなければ、選挙の話を聞いても、何が大切なのか分かりません。
公民を学ぶ目的は、政治の仕組みを覚えることではありません。一番大切なのは、「自分の意見を持ち、社会の出来事を自分ごととして考える力」を身につけることです。なぜ税金を払うのか、なぜ法律を守るのか、なぜ選挙が行われるのか――そうした「なぜ?」を考えることが、公民の学びです。
「どうせ自分一人が投票しても変わらない」と思う人もいるかもしれません。しかし、選挙は多くの人の一票が集まって初めて意味を持ちます。その一票を、雰囲気やイメージではなく、考えて選べるようになるために、公民を学んでいるのです。
また、公民はニュースを正しく理解する力も育てます。SNSやインターネットには、強い言葉や極端な意見があふれています。公民の知識があれば、「本当にそうなのか?」「他の見方はないのか?」と立ち止まって考えることができます。これは、だまされないための大切な力です。
公民を学ぶことは、将来選挙に参加し、社会をつくる側に立つための準備です。今はまだ実感がわかなくても、数年後には必ず必要になります。だからこそ、選挙が行われる今月こそ、公民の学びの意味を考えてほしいと思います。